ケース・レポート
四胎妊娠の一事例について
東郷 キミエ
1
1国立東静病院産婦人科病棟
pp.449-451
発行日 1975年9月25日
Published Date 1975/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204914
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1.はじめに
本事例は,不妊治療の排卵誘発剤使用によって発生したと思われる,結婚10年目の高年初産の四胎妊娠のケースである。
多胎妊娠の場合は,流・早産をきたしやすく,死産または出生児が未熟児のことが多い。本例も妊娠経過中に,切迫早産・妊娠中毒症を合併し,前置胎盤,弛緩出血と異常の経過をとったが,4児は体重2,000g以上で生産,3児生育の全経過を観察し,看護を行なったので,その経験をここに紹介する。
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