臨床研修セミナー 外陰疾患—外陰ジストロフイーを中心に
私はこうしている
非異型増殖性ジストロフィーと硬化性苔癬
荻野 満春
1
Mitsuharu Ogino
1
1帝京大学医学部附属市原病院産婦人科
pp.488-491
発行日 1989年5月10日
Published Date 1989/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208007
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日常診療の場で外陰疾患は子宮癌や卵巣癌と較べると十分な知識や関心をもって扱われることが少ないのではないだろうか。その多くは掻痒感を主症状とすることから,ややもすると漫然と軟膏やクリーム塗布が長期間行われがちであるが,外陰病変に潜在する癌あるいは前癌病変を看過した場合,問題は重大である。本項では外陰ジストロフィーのうち非異型増殖性ジストロフィーと硬化性苔癬について,その病像,病因,治療についてのべるとともに癌潜在能を含む診断についても言及する。
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