臨床研修セミナー 外陰疾患—外陰ジストロフィーを中心に
私はこうしている
増殖性ジストロフィーおよび異型を伴わない硬化性苔癬の取り扱い
須川 佶
1
,
梅咲 直彦
1
Tadashi Sugawa
1
1大阪市立大学医学部産科婦人科学教室
pp.484-487
発行日 1989年5月10日
Published Date 1989/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208006
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外陰の腫瘍性疾患は,従来種々の名称で呼ばれ,そのため病態に対する考え方も混乱し,治療法も確立したものはなかった。しかし1976年International Society for the Study of Vulvar Disease(ISSVD)でその名称が定義され,ようやくその病因,治療につき共通した理解に立って検討が可能となってきた。そしてその中から病因に関する種々の新しい治験が報告され,それをもとに新しい治療法が確立されつつある。
そこで新しい分類をもとにした外陰の増殖性ジストロフィーおよび硬化性苔癬の取り扱い,とくに治療を中心に我々の経験および文献的考察も加え記述する。
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