生涯研修セミナー 卵巣癌
画像診断
竹内 久彌
1
Hisaya Takeuchi
1
1順天堂大学医学部付属順天堂浦安病院産婦人科
pp.358-363
発行日 1988年4月10日
Published Date 1988/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207771
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
画像診断法の発達により,卵巣癌の診断にもその新しい成果が取り入れられつつある。現状からみて,卵巣腫瘤の術前診断法としては,超音波断層法が最も適しており,経験を積んだ検者が行えば非常に良い成績が期待できる。転移や再発の診断については,X線CTの能力を期待できるところがある。シンチグラフィーやMRIはなお今後の検討が期待される方法といえよう。
早期診断にはなお多くの困難が予想されるが,画像診断技術からは超音波断層法による閉経婦人のスクリーニングが期待され,またラジオアイソトープによるスクリーニングも将来性が期待できる方法と思われる。
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.