講座 実地医家のための不妊症治療講座・11
性器感染症と不妊
松田 静治
1,2
Seiji Matsuda
1,2
1順天堂大学医学部産婦人科
2江東病院産婦人科
pp.762-766
発行日 1987年11月10日
Published Date 1987/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207688
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性器感染症はリプロダクションへの影響という面からみた場合重要である。性器は尿路と同じく感染の機会が多く,その病態や起炎の病原菌にも近年特徴がみられる。
また生殖機能に及ぼす感染症の後遺症について卵管の疎通性障害(卵管癒着など),子宮腔癒着などを中心に論議されてきたが,これらの後遺症がいかなる機序で妊孕性を低下させるかについては未だ不明の点も多い現状である。本稿では性器感染症と不妊との関係について以下述べてみる。
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