症例
シスプラチナムを用いた多剤併用療法(CAPF療法)が著効を示したmixed müllerian tumorの1例
藤澤 知
1
,
小石 多紀子
1
,
平出 薫
1
,
神谷 行雄
1
,
鈴森 謙次
2
,
梅林 康久
2
,
滝野 寿
3
,
中村 隆昭
4
Satoshi Fujisawa
1
,
Kenji Suzumori
2
,
Yasuhisa Umebayashi
2
,
Hisashi Takino
3
,
Takaaki Nakamura
4
1豊川市民病院産婦人科
2名古屋市立大学医学部産科婦人科学教室
3豊川市民病院臨床検査科
4名古屋市立大学中央臨床検査部
pp.613-616
発行日 1987年9月10日
Published Date 1987/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207656
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子宮を原発とする悪性腫瘍のうちで,mixed müllerian tumorは上皮性腫瘍成分と間葉性腫瘍成分とを含んだ腫瘍として知られている。また,その発生頻度は稀であるが,予後は極めて不良であるとされている。
今回われわれは,子宮体部筋層内に強い浸潤および増殖が認められたmixed mülleriantumorの1例を得たが,手術後,シスプラチナムを含む多剤併用療法を施行,術後17ヵ月を経過しても再発徴候を認めない症例を経験したので,若干の文献的検索を加えて報告する。
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