境界領域の再評価とその展開 特集
産婦人科と腎
Overview
妊娠と腎機能
福田 透
1
,
森 篤
1
Toru Fukuda
1
,
Atsushi Mori
1
1信州大学医学部産科婦人科教室
pp.499-502
発行日 1987年8月10日
Published Date 1987/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207627
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妊娠の成立は,母体の各種臓器に多彩な生理的変化を生ずる。腎尿路系にも妊娠週数に伴う変動が観察されるが,その多くは一過性の変化で,分娩終了とともにすみやかに妊娠前の状態に回復するのが普通である。しかし,時には妊娠を契機として疾患の顕性化あるいは症状の増悪をみることがあり,実際臨床でも例えば慢性腎炎患者の妊娠の許可や継続などについては慎重な検討が必要であることが強調されている。
以下妊娠時の腎機能について略述する。
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