境界領域の再評価とその展開 特集
老年婦人科学
エストロゲン欠乏と動脈硬化
中村 治雄
1
Haruo Nakamura
1
1防衛医科大学校第一内科教室
pp.237-239
発行日 1987年4月10日
Published Date 1987/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207567
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年齢を一致させて,男女間の虚血性心臓病の発生率をみると明らかに男に多く1),しかも女では,閉経前と,閉経後とで明らかに異なることが広く知られている2)。しかもエストロゲンのみの服用者では,そうでない群に比して虚血性心臓病の死亡率が減少していることなどから,エストロゲンには,動脈硬化や予防作用があるのではないかと推定されている3)。
ここで,最近の知見を中心に,エストロゲンと動脈硬化について,まとめてみたい。
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