トピックス
抗黄体ホルモン剤(RU−486)の臨床応用
田部井 徹
1
1赤心堂病院
pp.41
発行日 1987年1月10日
Published Date 1987/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207524
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ステロイドホルモンに拮抗する薬剤の開発は,ステロイドホルモン剤の生理作用あるいは機序を解明する上に重要であるばかりでなく,拮抗剤の臨床応用に際しても極めて有用である。現在までステロイドホルモンの拮抗剤としては,エストロゲンに対するクロミフェン,タモキシフェン,アンドロゲンに対するサイプロテロンアセテートおよび糖質コルチコイドに対するスピロノラクトンなどがよく知られている。
1982年,フランスのPhilibertらは,黄体ホルモンおよび糖質コルチコイドに対する新しい拮抗剤としてのRU−486を開発した1)。
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