ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 体外受精
体験を語る
幾多の問題点を抱えつつ予想以上の成果
関 守利
1
Moritoshi Seki
1
1群馬大学医学部産科婦人科学教室
pp.798-799
発行日 1985年10月10日
Published Date 1985/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207260
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昭和59年9月よりIVF-ETを開始しで毎月3〜4名の体外授精を実施している。clomid-hMG/hCGの刺激法を用いており,採卵率は腹腔鏡による採卵28回施行中,少なくとも1個以上の卵が得られたのは27例(96.4%)で,媒精後少なくとも1個以上の分割卵を得られたのは27例中23例(85.2%),clinical pregnancyは2例で,そのうち1例は双胎妊娠と,開始以来予想以上の成果をあげている。
開始当初のギクシャクしていたIVF-ETチームも各自の技術向上に伴って,今ではスムーズなチームワークができるようになってきており,本来の成果を揚げるのはこれからであると考えている。IVF-ET program開始以来,当院における苦心談,また現在の問題点をあげてみる。
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