グラフ 胎児奇形の映像診断
Omphalocele
福間 啓造
1
,
坂本 卓史
1
,
田山 親行
1
,
松尾 勇
1
,
前山 昌男
1
,
中山 道男
2
Keizo Fukuma
1
,
Michio Nakayama
2
1熊本大学医学部産科婦人科教室
2琉球大学医学部産科婦人科教室
pp.76-77
発行日 1984年2月10日
Published Date 1984/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206932
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- 文献概要
Omphaloceleは3,000〜10,000の出産に1例の頻度で出現する先天性腹壁異常であり,そのうち肝臓まで脱出するようなgiant omphaloceleの頻度は全体の半数を占め,児の予後が悪いとされている。omphaloceleは軟部組織の奇形であり,従来のX線診断法では発見し難く,最近になって超音波断層法による出生診断の報告がみられるようになった。我々は出生前に超音波断層法によりomphaloceleを発見,出生直後小児外科の協力を得て形成術を施行,良好な結果を得た症例を経験した。
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