特集 卵巣
Ⅰホルモンとリプロダクション
Topics
LHRHによる卵巣機能抑制とその臨床応用
丸尾 猛
1
,
大谷 徹郎
1
,
望月 真人
1
Takeshi Maruo
1
1神戸大学医学部産科婦人科学教室
pp.64-67
発行日 1984年1月10日
Published Date 1984/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206929
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LHRHが下垂体からgonadotropinを放出させる作用を有することは周知の事実である。ところが大量のLHRHが下垂体に負荷されると下垂体のLHRH受容体はdown regulation (desensitization)を受け,LH, FSHの放出が抑制される1)。
他方,LHRHは同時に性腺に直接作用し,paradoxi—calな性腺機能抑制作用を有すること,つまり性腺に存在するLHRH受容体を介して直接性腺でのステロイド産生を抑制する作用をも合わせ持つことが最近明らかにされてきた2)。
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