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運動による無月経—なぜ長距離runnerにのみ特徴的にみられるのか?
広井 正彦
1
1山形大学医学部産科婦人科
pp.878
発行日 1982年12月10日
Published Date 1982/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206726
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最近,婦人のスポーツへの進出はめざましいが,とくに長距離ランナーには無月経の者が多いとの報告がなされている1〜3)。このようなスポーツのうち,長距離ランナーのみが月経周期の異常をおこすのであろうか。もし,運動が皮下脂肪を消費し,やせを来すために月経異常や無月経を来すなら,他のスポーツではどうか興味ある点である。
この点につきSanbornら4)は1978年全米大学対抗で競った水泳走者や,1977年全米大学対抗マラソン走者と同年齢のマラソンランナー,1979年Red Zingerの自転車競技会出席者などにそれぞれ質問書を送付した。そのうち初経後18カ月内に順調な月経周期を認めなかったもの,6カ月以内にピルを使用した者を除外した。従ってこれらに該当した質問書に回答したものは,runner 237,swimmer 197,cyclist 33名につき分析した。
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