臨床医のプライマリ・ケア 女性のバイオロジー
婦人と職業病
前原 澄子
1
Sumiko Maehara
1
1千葉大学看護学部
pp.235-240
発行日 1982年3月10日
Published Date 1982/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206589
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最近のわが国における婦人労働の変貌は,単に量の増加のみでなく,社会的,経済的変化を背景とするその質においても大きな変化が認められる。勤続年数の長期化,中高年齢者,既婚者の増加,高等教育終了者の増大,管理的職業や専門的,技術的職業従事者の増加などが統計上に現われてきた最近の婦人労働の特徴である1)。
これに伴って,婦人一生におけるhealth needsも変化してくるのは必然であろう。母性の健康管理を担当する者としては,婦人労働の最近の特徴もとらえ,そこから派生する婦人の健康問題について理解を深めておくことも必要である。
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