原著
硬膜外腔モルフィン注入法の下腹部手術への応用
笠間 晁彦
1
,
古谷 元子
1
,
松原 茂樹
1
,
西野 仁樹
1
,
久野木 順一
1
,
茅 稽二
2
Asahiko Kasama
1
,
Keiji Kaya
2
1東京都立駒込病院,麻酔科
2順天堂大学医学部麻酔外学教室
pp.111-116
発行日 1982年2月10日
Published Date 1982/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206565
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癌性疼痛や術後疼痛の鎮痛を目的として硬膜外腔へのmorphine (以後M)注入法が広く応用されている1〜3)。この方法は,作用時間が長く血圧の低下も少ないことから局所麻酔薬よりも安全性が高いといわれている3)。今回この硬膜外M注入による鎮痛作用を利用して,下腹部手術の麻酔を行ない,老人や心循環系に予備能力の少ない症例への応用について,若干の検討を加えたので報告する。
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