Modern Therapy 母乳
母乳の生物学—免疫学的側面から
財満 耕二
1
Koji Zaima
1
1東京警察病院小児科
pp.785-789
発行日 1981年11月10日
Published Date 1981/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206510
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母乳栄養児の感染症罹患率や死亡率が低いことは古くから知られていたが,近年になって感染免疫学の急速な進歩を背景として,母乳の免疫学的意義が解明されてきた。
母乳には多くの非特異的および特異的免疫因子が含まれており,児の消化管からはほとんど吸収されないが,気道や腸管で主として局所免疫的に働き,感染やアレルギー感作を防御している。
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