薬の臨床
分娩後にみられた乳汁漏出—無月経症候群(Chiari-Frommel症候群)に対するBromocriptineによる治験例
塚原 裕
1
,
高崎 敏博
2
,
遠藤 章夫
2
,
橋村 尚彦
2
,
石束 嘉男
2
Yutaka Tsukahara
1
,
Toshihiro Takasaki
2
1日本大学医学部産婦人科学教室
2厚生中央病院産婦人科
pp.405-409
発行日 1980年5月10日
Published Date 1980/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206255
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はじめに
高プロラクチン血症に伴う乳汁漏出無月経症候群は,産婦人科領域でも問題となりつつある。そのうち分娩後に発来するChiasi-Frommel症候群1)は以前よりよく知られている症候群であるが,われわれは最近本症候群を経験し,その際,プロラクチン(PRL)分泌を抑制すると報告されている2—Bromo—α—ergocryptine (Bromocri—ptine)を用いて,本症を治療し,いささかの治験を得たので,ここに報告する。
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