Modern Therapy 不妊治療
最近の不妊の傾向と治療法の進歩
高木 繁夫
1
,
津端 捷夫
1
,
川口 英祐
1
Shigeo Takagi
1
1日本大学医学部産婦人科学教室
pp.181-188
発行日 1980年3月10日
Published Date 1980/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206207
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近年妊娠の成立に関する基礎的臨床的研究の成果は驚くものがあり,それに伴って不妊症診療においても,系統的診断法や治療法が著しい進歩を遂げつつある。その結果,従来妊娠の成立は不可能と考えられた症例でも,妊娠の可能性は増大したが,またその反面いまだ原因不明の不妊症があることもまた事実である。
本稿では産婦人科医としての立場で,最近の女性不妊を中心に,その原因および治療上にみられる傾向,進歩のなかから著しいもののみ2,3を選んでその概説を試みた。それの詳細な具体的内容についてはそれぞれの筆者に譲り,また体外授精,受精卵移植および人工授精については割愛する。
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.