内視鏡メモ
内視鏡の消毒はどうすれば一番よいか
柴田 直秀
1
Naohide Shibata
1
1東邦大学医学部産婦人科
pp.144
発行日 1980年2月10日
Published Date 1980/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206201
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HBs抗原の滅菌法は
著者が現在,経験的に一番よい内視鏡の消毒と思うのは,エチレン・オキサイド・ガス滅菌法である。そして2番目には,従来からよく使われてきた一昼夜かけて消毒するフォルマリン・ガス消毒である。これらがガス消毒法としては定評があるが,このほかに主に短時間で消毒できる液体の消毒液として,デタージサイド,ハイアミン,ヒビテン,0.1%のウロロサイド液,それに70%のアルコール,10%のフォルマリン液,1時問浸す2%のステリハイド液,などがあげられる。
しかし,今日終局的に問題になるのはHBs抗原の滅菌法で,十分時間をかけたガス滅菌はよいが,液体では,ステリハイド2%液に30分,できれば1時間浸した条件下で合格とされているのみである。このほかに高圧滅菌,煮沸法があげられるが,鉗子類には行なえても,内視鏡には適しない。
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