実地臨床手技のエッセンス 月経困難症
原因別治療法—骨盤内癒着症
竹中 静広
1
,
仲地 広順
1
,
上間 信弘
1
,
新崎 盛雄
1
Shizuhiro Takenaka
1
1琉球大学保健学部産婦人科
pp.781-783
発行日 1979年10月10日
Published Date 1979/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206114
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月経困難症の治療は,機能性のものに対しては,ホルモン療法をはじめ,鎮痛剤,鎮静剤,向精神薬さらには心理療法,そのほか頸管拡大術などが行なわれ,最近ではプロスタグランディンとの関係で代謝拮抗剤も用いられているようである1)。しかし,器質性の二次的月経困難症の治療となると,これが主に炎症や腫瘍による月経時の障害であるので,治療はもっぱら個々の疾患の原因除去に向けられている。
これら器質性月経困難症の原因を,骨盤内癒着をおこす疾患との関連で,その診断と治療について述べてみたいと思う。
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