指標
未熟児網膜症—眼科的管理の実際と光凝固療法
木村 肇二郎
1
Chojiro Kimura
1
1慶応大学医学部眼科学教室
pp.703-711
発行日 1978年10月10日
Published Date 1978/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205899
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わが国における未熟児網膜症の眼科的管理については,1965年植村1)によりその必要性がはじめて強調されて以来,10余年を経過した今日ようやくその基盤が整備され,未熟児の管理に眼科医が積極的に参加できるようになったことは,視覚障害児の失明原因の約半数が未熟児網膜症であることを考えあわせるときわめて意義のあることといわねばならない。
眼科医は主として眼底検査を行なうことにより,未熟児網膜症を早期に発見し,適切な時期に適切な治療を行なうことになる。そこで今回は,未熟児の眼科的管理の実際と,現在唯一の治療法とまでいわれている光凝固に対する基準とその問題点について述べてみることとする。
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