指標
性腺分化とH-Y抗原
是澤 光彦
1
,
小池 貞徳
1
,
神保 利春
1
,
水野 正彦
1
,
坂元 正一
1
Mitsuhiko Koresawa
1
1東京大学医学部産科婦人科学教室
pp.319-322
発行日 1978年5月10日
Published Date 1978/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205819
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哺乳動物において,性の決定は,受精時にY染色体を持つか否かによってなされることはいうまでもない。Y染色体を持てば,発生につれて,その上にある遺伝子の働きによって性腺原基が精巣になり,さらに,精巣の影響により,内外性器は雄性型になる。一方Y染色体がなければ,性腺原基は卵巣となり,内外性器は雌性型になる。
この性分化のプロセスがどのようなメカニズムによって進行するかは,reproductive physiologyの重要な研究課題であり,長年の研究によって次第にその詳細が明らかになってきた。そこで,まず今日までに得られた知見の概要を述べる。
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