新しい視点をさぐる 臨床検査のBlind Spots
尿・血液検査および穿刺液検査
林 康之
1
Yasuyuki Hayashi
1
1順天堂大学医学部臨床病理学
pp.291-295
発行日 1978年4月10日
Published Date 1978/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205815
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Ⅰ.尿検査
尿定性検査のほとんどは試験紙法となり簡易化は極限にまで達したといえる。問題は試験紙自体の管理と正確な取り扱い方,および判定色調表と尿色による試験紙の着色をどう読みとるかである。一方,尿検体の新鮮なことは試験紙法を使うための条件と考えてよく,尿の経時変化はかなり判定に影響をあたえる。
現在定性反応試験紙で市販されているものは尿蛋白,尿ブドウ糖,ケトン体,ビリルビン,ウロビリノーゲン,ヘモグロビン,尿中細菌数,ビタミンCの8検査項目の単品または複合して1枚にまとめたものである。
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