新しい視点をさぐる Aging
老年期の病態と管理—ホルモン剤使用の可否をめぐって
藤田 拓男
1
Takuo Fujita
1
1和歌山医科大学高年病内科
pp.43-45
発行日 1978年1月10日
Published Date 1978/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205762
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婦人の更年期にみられる病態は,50歳を中心としておこる更年期以後にみられるエストロゲンの分泌の低下によっておこる内分泌系,心血管系,運動器系,神経系などの広範な変化に基づくものが多い。
これらの変化は,エストロゲン分泌低下から始まっていることは明らかであるので,いわば内分泌主導型の変化であり,その意味でこれらの病態の管理にはホルモン剤の使用が当然問題となる。しかしながら,すべてのホルモン剤に共通のことは,強力な作用がある一方副作用もまた強烈であり,いわば,両刃の剣であるということである。
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