Senior Course 業務指導のポイント
検体保存の可否
荒木 仁子
1
1東京女医大・生化学
pp.225
発行日 1972年2月15日
Published Date 1972/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907539
- 有料閲覧
- 文献概要
検体保存の可否について,ここでは問題を血液の臨床化学検査に限ることにする,採血したのち全血のまま放置すると,血漿化学成分は共存する細胞成分によって分解されたり,採取に伴う環境変化のための分解も起こる.石井によれば放置による血液成分の変化は,
(1)赤血球解糖作用によりブドウ糖が減少しこれに対応して乳酸,ピルビン酸が増加,pHおよびCO2張力に変化が起こる.
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.