新しい視点をさぐる Aging
更年期の生理と病理
高橋 克幸
1
,
池野 暢子
1
,
羽根田 敦
1
Katsuyuki Takahashi
1
1東北大学医学部産科婦人科学教室
pp.37-41
発行日 1978年1月10日
Published Date 1978/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205760
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更年期については成熟期から閉経期までの移行期,あるいは月経不順となる時期から閉経までという定義付けがあるが,しかし閉経は,更年期に現われる一現象にすぎなく,更年期は,閉経をもって終わるものでもない。Roth1)の提唱する成熟期から老年期への移行期という更年期の考え方は,現在更年期に対する一般的な考え方としてうけとめられているが,この定義も抽象的で具体性に乏しい。九嶋2)は,閉経前後の内分泌環境が異常に変動する時期と定義しているが,更年期は具体的には閉経の前後にわたる期間と了解されている。
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