Japanese
English
症例報告
高度の羊水過多を伴つたChondrodystrophia foetalisの1例
A case of chondrodystrophia foetalis associated with excessive hydramnios
高橋 克幸
1
,
武山 恒男
1
,
谷藤 二郎
1
Katsuyuki Takahashi
1
1東北大学医学部産婦人科学教室
pp.939-943
発行日 1960年10月10日
Published Date 1960/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202300
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Ⅰ.はじめに
Chondrodystrophia foetalisはその本態・成因に関しては尚不明の点が多いが,胎生初期に於いて躯幹骨並びに長管骨の長径の発育に関する骨端部成長軟骨の増殖が,停止するか或いは不充分となるためにおこる疾患で,四肢の短縮と体格不相応に大きい頭部が特異的である。
本疾患の予後は不良で多くは死の転帰をとるが,軽度のものは侏儒の形で成長し,主に整形外科・小児科領域で取扱われ,治療に関連して原因・本態への究明の努力がなされている。産婦人科領域に於ける報告は,胎内死亡を含めた高度のものに限られてはいるが,石川1)によれば僅かに18例にすぎないという。
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