特集 妊娠時の生理--その適応と異常
Ⅰ.システムの適応
消化系
橋口 精範
1
Akinori Hashiguchi
1
1獨協医科大学産科婦人科学教室
pp.943-944
発行日 1977年11月10日
Published Date 1977/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205707
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妊娠の成立から,分娩,産褥にかけての母体は,母体そのもの,胎児,新生児そのもの,さらには両者の関連のもとに,種々の変化がみられることは,よく知られているところである。消化系にも,非妊時とちがった変化,すなわち妊娠そのものによる変化,何らかの合併症があってみられる変化がみられるものである。
ここでは,妊娠によって消化系にはどのような変化がみられるのか,どのような症状がみられるのか,またその場合どのような処置をしたらよいのか,といったことについて考えてみることにしたい。これらについて,主に臓器より,主に症状よりと,いくつかひろってみることにする。
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