研究へのいざない・3
小動物の体液(血液・尿など)採取法
五十嵐 正雄
1
,
長谷川 喜久
1
Masao Igarashi
1
,
Yoshihisa Hasegawa
1
1群馬大学医学部産科婦人科学教室
pp.537-540
発行日 1977年6月10日
Published Date 1977/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205640
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
動物実験では血液や尿を採取して,その中のホルモンや活性物質を定量する実験が少なくない。ところが初めて実験する人にとって,麻酔はどうしたらよいかとか,どの静脈からとったらよいかなど,細かい点がわからず,参考書を読んでも実際に実験を始めるとうまく行かないことが多い。百聞は一見にしかずで,実際に指導者がお手本を示してくれれば何でもないことが,指導者なしで始めての実験を試みる初心者にとっては大変な苦労の連続である。
このような無駄な苦労を少しでも軽減して,初心者でもできるような採血法とか採尿法を解説したいと思う。ただし私ども自身経験のないことについては,文献から引用したことを始めにおことわりしておく。
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.