研究へのいざない・2
小動物の性周期のみかたと排卵誘発法
広井 正彦
1
Masahiko Hiroi
1
1山形大学医学部産科婦人科学教室
pp.463-467
発行日 1977年5月10日
Published Date 1977/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205628
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近年,人口の増加に伴い,副作用がなく,効果の確実な人口抑制方法が社会の大きな関心を占めるようになり,経口避妊薬やIUDの出現となった。一方,clomid,HMGなどの排卵誘発剤の開発や,LH-RHの合成につれて排卵を中心とした生殖生理学の研究が長足に進歩した。これらの研究のために今日ではいろいろの種類の動物が実験に供されているが,ここでは性周期を有する動物で,そのあつかいも比較的容易であり,産婦人科領域でも広く用いられているラットを中心に性周期のみかたと排卵誘発の方法についてのべ,新しく研究を進める人への参考としたい。
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