薬の臨床
新しい子宮内避妊器具Uterine Progesterone System (UPS)の臨床効果について
橋口 精範
1,7
,
鈴木 秋悦
2,7
,
石浜 淳美
3,7
,
我妻 堯
4,7
,
宇都宮 睦房
4,7
,
水野 正彦
4,7
,
久保 武士
4,7
,
内田 智
4,7
,
藤井 仁
4,7
,
堀口 貞夫
4,7
,
広井 正彦
5,7
,
布川 修
6,7
Akinori Hashiguchi
1,7
,
Shuetsu Suzuki
2,7
,
Atsumi Ishihama
3,7
,
Takashi Wagatsuma
4,7
,
Masahiko Hiroi
5,7
,
Osamu Nunokawa
6,7
1獨協医大産婦人科
2慶応義塾大学産婦人科
3小山市立総合病院
4東京大学産婦人科
5山形大学産婦人科
6新潟大学医学部産婦人科
7UPS研究会
pp.251-257
発行日 1976年3月10日
Published Date 1976/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205397
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子宮内避妊器具(IUD)は,経口避妊薬(pill)とともに,近代的な受胎調節の手段として,世界的に広く用いられている。その避妊効果は経口避妊薬に劣るが,避妊作用の標的臓器(target organ)が子宮とくにその内膜に限局しているために,全身臓器や代謝などに対して影響が認められないという利点を有する。
正常子宮腔の大きさには多少の個人差はあるとしても,その形態はほぼ一定しており,その内腔に装着し得る避妊器具の形態の多様性にも,おのずから限度があると考えられる。しかしながら現在までに,考案,製作,臨床使用されたIUDは,世界全体で数10種類に及ぶといわれる。
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