特集 産婦人科手術のポイント
VI.手術手技--産科
頸管妊娠の手術
仲野 良介
1
1神戸大
pp.1020-1021
発行日 1975年12月10日
Published Date 1975/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205321
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頸管妊娠はきわめて稀なものとされており,症例報告に接する機会も比較的少ない。Lucci(1961)1)は自験例1例の報告に際して,30例の症例報告を総説しているが,そのうち病理組織学的に頸管妊娠との診断が確立されているものは8例に過ぎず,他の22例はいわゆるprobable caseであり,臨床的所見から頸管妊娠と推測されているに過ぎない。その後,Jauchler and Baker(1970)2)が6例の診断確定例(proved case)と1例の疑診例(probable case)とを総説している。
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