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妊娠中の性ホルモン投与に警告
広井 正彦
1
1山形大学産婦人科
pp.483
発行日 1975年6月10日
Published Date 1975/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205195
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近年,経口避妊薬の普及とともに,性ホルモンが流早産の防止や妊娠診断などのために安易に産婦人科の日常診療に用いられている感が深い。
ところがアメリカFDAは妊娠初期の卵胞・黄体ホルモン剤の使用を禁じてしまつた。これには以下にのべるように多くの先天奇形の原因が,これらの性ホルモンに起因するとみられる報告が多く,実際にこれらのホルモンが流早産の予防に役立つていない可能性が大きく,他に容易にできる妊娠診断法が開発され実用化されているからである。
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