年間テーマ--診断から治療へ 出血
血液異常と出血
真木 正博
1
Masahiro Maki
1
1弘前大医学部産科婦人科学教室
pp.25-30
発行日 1975年1月10日
Published Date 1975/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205121
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産婦人科の日常診療において取り扱う疾患のうちでもつとも多い主訴は性器出血である。その大部分は炎症,腫瘍,異常妊娠などの器質的な疾患によるものや性ホルモンの異常によつて起こる子宮内膜からの出血であり,血液異常によつて起こる出血はそう多くはない。しかし,血液異常によつて起こる出血は致死的な大出血になる可能性もあるので,この方面の知識を持ち合わせることは産婦人科医といえども重要なことである。
今回は産婦人科においてみられる出血のうち,特に血液異常によつて起こる出血で,特に頻度の高いものに重点をおいて,その診断と治療について解説的に述べてみることにしたい。
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