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臨婦産相談室
品川 信良
1
,
真田 幸一
2
,
杉山 四郎
3
,
雨森 良彦
4
1弘前大
2大森赤十字病院
3杉山医院
4日赤医療センター
pp.138-142
発行日 1974年2月10日
Published Date 1974/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205000
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【質問】Disseminated intravascular coagulation時にお けるfibrinogen, heparinの具体的投与法および oveheparinizationの目安と拮抗Protamineの投 与法についてできるだけ具体的にお教え下さい。
【解答】
1.ヘパリンの投与法
Disseminated intravascular coa—gulation (以下DICと略)の治療にあたつて,抗凝固剤であるヘパリンを使用することは,理論的にも当を得たことである。しかしDICの場合,特に産科領域では,胎盤剥離による大きな創面の形成が予想される場合や,すでに剥離したあとなどでは,ヘパリンの使用によつて,かえつて出血を増加させないだろうかという心配がある。また,一方,(DICが終結した結果としての)消費性凝固障害を生じている例に対しては,ヘパリンの使用は,大きな効果を期待はできない。
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