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臨婦産相談室
岩井 正二
1
,
大森 清一
2
,
古谷 博
3
,
小畑 英介
4
,
上好 裕也
4
1信州大学
2東京警察病院
3順天堂大
4浜田病院
pp.70-74
発行日 1974年1月10日
Published Date 1974/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204988
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【質問】 広汎性子宮頸癌根治術後の弛緩性膀胱の治療として,現在,膀胱体操,薬物治療として塩化ベサネコール臭化ジスチグミン等の投与をおこなつておりますが,他によい治療法または投薬がないものか,お教え下さい。
【解答】
子宮頸癌に対して行なわれる広汎性子宮全摘除術の術式はほぼ確立されたとみてよいと思います。しかしそのRadikalitaetから,尿路系に尿路感染,尿管瘻,排尿障害(いわゆる膀胱麻痺)などの副障害の発生を伴います。これらの副障害は,嘗ては根治手術に伴う避けることのできない副障害として半ばあきらめがちでありましたが,最近ではこれが対策として積極的な研究も行なわれるようになつてきました。
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