特集 日常診療上の狙いと盲点・I
婦人科病棟医として
手術に際して
自見 昭司
1
Shoji Jimi
1
1中央鉄道病院産婦人科
pp.291-294
発行日 1973年4月10日
Published Date 1973/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204803
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手術を施行するにあたつては技術的修得もさることながら,的確なる診断と,それが手術の適応であるか否かを知ることがもつとも大切である。ただ,いたずらに病変を疑つて手術を行なつた場合には誤診はもとより,取り返しのつかない副障害,さらには致命的結果さえ惹起することもあり得る。したがつて手術予定患者を受持つたとき,まず外来での診断を再検討し確認する必要があり,またその疾患が手術療法に適応するか否か,いかなる術式を選ぶべきか,論議決定する必要がある。その際患者の全身状態を加味して決めることは論をまたない。
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