症例
子宮摘除を余儀なくされた癒着胎盤の2例
舘野 政也
1
,
矢吹 朗彦
1
,
石川 宏
1
,
山崎 嘉久
1
,
吉野 徹
1
Masaya Tateno
1
1富山県立中央病院産婦人科
pp.269-270
発行日 1972年3月10日
Published Date 1972/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204581
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緒 言
癒着胎盤(Pl.accreta,Pl.increta,Pl.percreta)は,床脱落膜の欠損のため,胎盤の全部または一部が直接子宮筋に癒着,浸入し,その剥難が困難なものをいい,われわれ産科医が,胎盤の娩出が遅延する場合に,用手剥離などの処置で目的を達し得る付着または癒着性胎盤とは,本質的に違うものであり,当然その処置も異なつて来るものである。
われわれは,昭和41年から昭和45年までの過去5年間に2例の癒着胎盤を経験し,組織的に確認したので報告する。
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