連載講座
産婦人科領域におけるホルモン療法(4)—月経異常
橋口 精範
1
Akinori Hashiguchi
1
1東京医科歯科大学産婦人科
pp.361-362
発行日 1971年4月10日
Published Date 1971/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204396
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I.月経異常とは
正常の月経は,幅をもつているものではあるが,思春期になり,第2次性徴がみられる11〜16歳頃に初潮としてあらわれ,更年期になり,閉経となる45〜50歳頃まで,妊娠,分娩,産褥をのぞいて,ほぼ28日前後(21〜35日)の周期をもつて,3〜5日間,55ml前後(20〜60ml)の出血をみるもので,なる前に精神神経症状,胃腸症状,乳房症状,期間中に下腹痛その他がみられることもあるが,日常生活には何ら支障をきたさないものである。
ところが,このようなことから著しくかけはなれるものは月経異常とよばれることになる。大別すると次のようになる。
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