特集 産婦人科診断--最近の焦点
超音波による診断(Ⅱ)
竹内 久弥
1
,
中沢 忠明
1
1順天堂大学医学部産婦人科学教室
pp.1105-1110
発行日 1970年12月10日
Published Date 1970/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204325
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超音波診断法は軟部組織の情報獲得に勝れた方法である。とくに超音波断層法は生体構造を断面像として描写,観察する力法であり,産科領域では胎児・胎盤を主とする妊娠子宮の描写に偉力を発揮し,婦人科領域では腹腔内や骨盤腔内の腫瘤の診断に有用である。従来,生体構造描写法としてはほとんど唯一のものであつたX線診断法に比し,軟部組織の構造変化を断面像としてとらえ得ること,胎児への障害をあまり考慮しないで良いことなどの利点がある。ここでは超音波診断法のうち,超音波断層法について説明する。
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