薬の臨床
産婦人科手術後の晩期疼痛症候群Postsurgical pain syndrome(仮称)とその治療
高邑 昌輔
1
,
立岩 孝
1
Shosuke Takamura
1
1国立金沢病院産婦人科
pp.991-999
発行日 1969年11月10日
Published Date 1969/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204123
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
術後の晩期疼痛症候群(post-surgical pain syn-drome)について
手術治療が終了し退院した患者が,術後数週ごろに腰痛,下腹痛などの痛みを訴えて再来することは,日常しばしば経験される。この場合,腰痛,下腹痛などの主症状を訴える他に,副症状として各種の痛みを伴うことが多い。
このような症状群に対し,著者は術後の晩期疼痛症候群と仮称し,術後の症状群のなかで,1治療単位を構成することに以前から注目していた。
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.