薬の臨床
妊娠貧血とMol-Ironによる治療
寺木 良巳
1
,
南雲 允仁
1
,
大矢 貴
1
,
前村 実満
1
Yoshimi Teraki
1
1大森赤十字病院産婦人科
pp.352-356
発行日 1969年4月10日
Published Date 1969/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204029
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はじめに
妊婦の定期検診で検血がroutineに行なわれるようになつてから,貧血のある妊婦が相当数見い出されるようになつた。
一方,妊娠中における鉄代謝の研究が進むにつれて,妊娠貧血に対する鉄療法もまた盛んになつてきた。特に妊娠貧血が胎児に及ぼす影響,母体に対する影響度が強いことが認識されるにつれて,これら妊婦貧血の大部分を占める鉄欠乏性貧血の適切な治療薬が望まれていた。
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