薬の臨床
産婦人科領域におけるCG 201の使用経験(第2報)
中津 幸男
1
,
手塚 一郎
1
,
内藤 忠尚
1
,
荷見 晴彦
1
Yukio Nakatsu
1
1同愛記念病院産婦人科
pp.75-79
発行日 1969年1月10日
Published Date 1969/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203986
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はじめに
衆知のごとくアトロピンはその抗コリン作動性作用,平滑筋鎮痙作用を有することにより,日常臨床面において不可欠の薬剤の一つであるが,その副作用もまた無視できない面もあり,用法用量にも注意を要する点がある。したがって,アトロピン様作用を有するが,しかも副作用が少ない誘導体の合成研究がすでに斯界において試みられていた。
最近,西ドイツGrünenthal社においてこの目的に適つた物質が合成され,その薬理作用についてはOster-lohら1)により詳細に報告されている。
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