誌上シンポジウム 産婦人科と糖尿病
糖尿病と産科的問題
香川 繁
1
1東京大学産婦人科
pp.735-740
発行日 1968年9月10日
Published Date 1968/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203929
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私のほうは,糖尿病と産科的な問題ということでございますので,当然妊娠に関係した事柄が中心になつて参ります,最初は統計的な問題でどういう頻度だとか,そういつた問題を少しお話ししいと思うんです。当然最初に問題になりますことは,糖尿病があると妊娠分娩というようなことが糖尿病とどのような関係にあるか,ということでございますが,先ほど小坂先生のお話にもありましたように,妊娠がdiabetogenic factorかどうかということと,妊娠が糖尿病を悪化させるかどうか,という問題があります(表1)。
最初の問題に対しましては,先ほど小坂先生がおつしやつた通り,やはり妊娠を経験することが何か糖尿病の頻度を高くするんじやないか,というようなことが統計的には認められております(表2)。
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