研究
視床下部の破壊実験による性機能の変化
鈴木 雅洲
1
,
杉田 茂仁
1
Masakuni Suzuki
1
1新潟大学医学部産科婦人科学教室
pp.391-396
発行日 1968年5月10日
Published Date 1968/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203878
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はじめに
周知のように性機能は直接には下垂体前葉一卵巣系のホルモンにより支配されている。下垂体前葉機能はさらに上位の間脳視床下部に密接な関係を有していることが明らかになり,性機能を知るために,視床下部—下垂体前葉—卵巣機能を理解することが必要である。臨床面においても,末梢性殖器を対象とする性ホルモン療法より進んで,下垂体前葉や視床下部を刺激,または麻痺する治療法が検討されるようになつた。視床下部の性機能に対する研究は数十年来行なわれ,種々の方法論的考察が試みられたが,未だその機能の全貌を明らかにするまでに至つていない。そこで著者らは,視床下部破壊実験による性機能の変化についての文献的綜説を試みた。
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