誌上シンポジウム"新生児"・10 未熟児問題(司会小林 隆)
成熟度の判定法
野呂 幸枝
1
1関西医科大学小児科
pp.248-250
発行日 1968年3月10日
Published Date 1968/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203858
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新生児が未熟であるか,成熟しているかによつて,その周生期罹患率および死亡率が大きく左右されるのみならず,さらにClifford(1964)が多数の分娩症例でもつて述べているように,新生児が成長した将来においても未熟性と深い関係をもつているのでございます。
私共で,新生児ことに低出生体重児をあずかります時に,保護者にはある程度の生存の見込みを明らかにする必要に迫られる場合があります。何らかの疾患のある場合はその予後を述べますが,疾患のない場合には未熟性の程度によつて予後を推測して話さなければなりません。
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