Japanese
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臨床
急速に皮膚転移をきたした子宮腟部癌の剖検報告
Autopsy findings of a case of portio carcinoma with early skin metastasis
小笠原 二郎
1
,
小野 節
1
Jiro Ogasawara
1
1福島医科大学産婦人科学教室
pp.555-557
発行日 1966年7月10日
Published Date 1966/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203519
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はじめに
婦人科領域における悪性腫瘍の中で子宮癌は主要な地位を占め,臨床的意義のもつとも深い疾患のひとつで,これに関連する業績は枚挙にいとまがないが,子宮癌の皮膚転移に関する報告は,その接種転移を除けばきわめて少ない。
われわれは最近子宮腟部癌第4度,鼠径リンパ節転移の診断にてコバルト60照射中,急速に皮膚転移をきたし,抗癌剤投与にもかかわらず一般状態が悪化して死亡し,死後剖検し得た1例を経験したのでここに報告し,若干の考察を試みることとしたい。
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