所感 COMMENT
癌研究の動向と産婦人科—第21回日本癌学会総会から
増淵 一正
1
1癌研究会病院部
pp.103-104
発行日 1963年2月10日
Published Date 1963/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202746
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由来,癌の研究というものは前人未踏の聖なる山への挑戦にたとえてよいものだ。その山は富士山でもなく,エヴェレストでもない。その頂上は厚い雲に蔽われて未だ誰もが見たことがない。
多くの登山家が裾野に集まつて,重い足取りで一歩一歩登つて行く。中には勢よく走り,そして登る。しかし幾何も行かずして倒れてしまう。こういう状態が古今東西を通じて絶え間なく続けられている。
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