Japanese
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泌尿器周辺の疾患 薬剤
外陰炎
外陰炎・外陰瘙痒症に対するエキザルベの使用経験
Use of "Ekzalb" for vulvitis and pruritus vulvae
奥田 宜弘
1
,
金田 尚武
1
Yoshihiro Okuda
1
1東北大学医学部産婦人科教室
pp.211-212
発行日 1964年3月10日
Published Date 1964/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203000
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はしがき
エキザルベは,いままで発表された皮膚疾患治療剤と異なり,化学療法剤,抗生物質に耐性をもつ葡萄状球菌,連鎖状球菌,緑膿菌,大腸菌の代謝産物,ならびに菌より抽出せる安定した微少物質を主剤とし,これに0.25%のハイドロコーチゾンを加えた軟膏で,その作用は,細菌耐性の有無にかかわらず病原菌の増殖を阻止し,ステロイドホルモン軟膏の使用時にみられる,二次感染に対する局所抵抗力の減弱がみられないという特色をもつている。
皮膚科領域では,すでに各種皮膚疾患,特に感染性疾患に対する効果が認められており,報告も多い1)が,今回われわれは,本剤を婦人科領域の外陰炎,外陰瘙痒症に使用し,いささか知見を得たので報告する。
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