泌尿器周辺の疾患 日常診療メモ・XVI
膀胱損傷(瘻)の診療について(その2)
清水 直太郎
1
Naotaro Shimizu
1
1九州大学温泉治療学研究所
pp.189-193
発行日 1964年3月10日
Published Date 1964/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202996
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10.恥骨上部切開術
子宮剔除に関連して生じた膀胱腟瘻は,常に極めて腟の高位にでき,腟式には到達しにくいので,以前はこの術式を用いることが多かつたが,今日ではかかるときは一般に後述の高位腟閉鎮術が行なわれる。恥骨上部切開術には第12図の如き種々の途があるが,次の2つが時に実用される。しかし瘻孔縫合を膀胱内面からする方法よりも,外面からする方法を選ぶのが原則である。
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